飲食店にお客さんが来ないときに
見直したい7つのこと

「料理には自信があるのに、お客さんが来ない」飲食店を営む方にとって、これほどつらい悩みはありません。けれど、来ない理由は一つではなく、店ごとに止まっている場所が違います。この記事では、原因の切り分け方と、見直したい7つのこと、取り組む順番を、統計や調査とあわせて整理します。あなたのお店は、どこで止まっているでしょうか。
01まず、どこで止まっているのかを切り分ける

まず、売上を分けて考えてみましょう。売上は、来てくれたお客さんの数×1人あたりの金額(客単価)です。お客さんの数は、初めての人と、また来た人に分けられます。
ホットペッパーグルメ外食総研の調査(首都圏、2019年)では、外食の回数のうち77.3%は前にも行ったことのある店で、初めての店は22.7%でした。
お客さんが少ないときは、「最初の1回」に選ばれていないのか、「2回目」につながっていないのか、どちらかで止まっていると考えられます。
レジの記録や予約の台帳で、1か月だけでも「初めての人」と「また来た人」を数えてみてください。初めての人が少ないなら「知ってもらう・選んでもらう」を、また来る人が少ないなら「思い出してもらう」を優先します。
02数字で見る、山梨の飲食店の状況
山梨の飲食店を取り巻く環境を、統計で見てみましょう。
総務省の家計調査(2023〜2025年の平均)では、甲府市の二人以上の世帯の外食への支出は年15万8,884円で、県庁所在地など52都市の中で42番目でした。全国平均(18万6,665円)より少なく、限られた予算の中で選ばれる理由が必要です。
一方で、喫茶代は52都市中15番目と全国並みです。喫茶やカフェには、工夫の余地がありそうです。
全国では、2025年の飲食店の倒産が900件と過去最多になりました(帝国データバンク)。厳しい状況だからこそ、お金をかける前に、できることから順に見直すことが大切です。
03見直したい7つのこと

見直したいことは7つあります。お客さんの動きで分けると、次の3つのまとまりになります。
1. Googleマップの店舗情報
民間の調査(ニュートラルワークス、2025年、首都圏)では、お店を探す手段の上位はGoogleマップとGoogle検索でした。
営業時間、定休日、メニュー、駐車場の有無が正しく載っているか、まず確認しましょう。地図での表示の決まり方は「地方・郊外の飲食店の集客方法」で紹介しています。
2. 写真と動画
同じ調査では、情報が少ないお店を見たとき、43.3%が「ほかのサイトで調べ直す」、18.9%が「行くのをやめる・別の店を探す」と答えていました。
料理の写真だけでなく、入口、店内の席、駐車場の写真があると、初めての人が安心して来られます。短い動画で、料理ができあがる様子や店内の雰囲気を見せるのも効果的です。
Googleマップに載せられる動画は、30秒までです。写真はピントが合った明るいものを選び、大きな加工は避けましょう。撮るなら、開店前の窓から光が入る時間がおすすめです。
3. 入りやすさ(外観・看板・価格の見え方)
お店の前まで来たのに入らない人もいます。中の様子、価格、営業中かどうか。初めての人が感じる「入りにくさ」を、外観や看板、メニューの掲示で減らしましょう。
4. 料理と接客の「また来たい理由」
ホットペッパーグルメ外食総研の調査では、また行きたいお店で重視されるのは「料理がおいしい」(69.6%)、「コストパフォーマンスがよい」(48.6%)でした。来てくれた人の満足が、すべての土台です。
5. 2回目の来店のきっかけ
満足したお客さんでも、思い出すきっかけがなければ次に来るとは限りません。LINEで季節のメニューを知らせるなど、また思い出してもらう仕組みを作りましょう。
6. SNSで発信を続ける
InstagramなどのSNSは、来店前にお店の様子を確かめてもらう場所です。仕込みの様子や季節の食材など、お店の「今」を発信し続けると、常連さんにも思い出してもらえます。
山梨では、紅葉や11月3日の山梨ヌーボー解禁など、季節の話題が続きます。投稿の予定に入れておきましょう。
7. まだ知らない人に知らせる
1〜6を整えても、お店を知らない人には届きません。商圏の人にまだ知られていないと感じたら、地域を絞った広告を考える段階です。SNS広告やTVer広告なら、市町村を絞って少額から出せます。
業態別に見ると
同じ「お客さんが来ない」でも、業態によって見直す順番は変わります。山梨に多い業態を例に、考え方をまとめました。
04どこから手をつけるか。おすすめの順番
7つを一度に進める必要はありません。お金がかからないものから順に取り組みます。
広告は、最後に検討するものです。情報や写真が整っていないまま広告を出すと、興味を持った人が調べた先で離れてしまいます。土台を整えてからのほうが、同じ費用でも効果を出しやすくなります。
05やってはいけないこと

- 特典と引き換えに口コミを頼む:Googleの規約で禁止されています。詳しくは「Googleマップが勝手に英語に?」で紹介しています。
- 広告と分からない宣伝:ステルスマーケティングの規制の対象になります。「小さな会社のSNS炎上対策」もご覧ください。
- 割引だけに頼る:割引で一時的にお客さんが増えても、割引がなくなると戻らないことがあります。「また来たい理由」を作ることが先です。
- 立地のせいだと思い込んで、手を止める:立地は変えられませんが、見つけてもらう方法、入りやすさ、思い出してもらう仕組みは変えられます。
06よくあるご質問
Qまず何から始めればいいですか?
Googleマップの店舗情報の確認からがおすすめです。見直すだけなら費用はかかりません。
Q新しいお客さんとリピーター、どちらを優先すべきですか?
まず1か月、両方を数えてみましょう。少ないほうから手をつけます。
Q写真や動画の撮影だけを頼めますか?
はい。Googleマップやメニュー、SNSに使う写真や短い動画の撮影だけでも承ります。ご相談・お見積もりは無料です。
Q広告はいくらくらいから出せますか?
SNS広告は少額から、地域を絞って出せます。ホマレグラフでは、TVer広告を3万円から承っています(制作費は別途)。
お客さんが来ないときは、まず「初めての人が来ない」のか「2回目が来ない」のかを切り分けましょう。Googleマップの情報、写真と動画、入りやすさ、料理と接客、再来店のきっかけ、SNSの発信。お金をかけずにできることから順に見直し、それでも知られていないと感じたら、地域を絞った広告を検討する。この順番が、遠回りに見えていちばんの近道です。
参考:ホットペッパーグルメ外食総研「飲食店リピート実態&リピート要因調査」(2019年10月)/山梨県 家計調査の品目別ランキング(甲府市、2023〜2025年平均)/帝国データバンク 飲食店の倒産動向(2026年1月)/Web担当者Forum:ニュートラルワークスのお店探しに関する調査(2025年)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(写真・動画のガイドライン)/Google マップのユーザー投稿コンテンツのポリシー/消費者庁 ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制
山梨県甲斐市と東京都港区を拠点に、映像制作を軸に、SNSマーケティングと広告の事業を行っています。映像の企画・撮影・編集から、TVer広告やSNS運用まで、広告エージェンシーとして1社でまとめてお任せいただける体制です。全国24拠点・TVer広告の正規代理店ネットワーク「Ad Arch グループ」の一員です。
この記事の数字や制度は、官公庁・業界団体・各社の公式発表で確かめたものだけを載せ、出典を記事の最後に並べています。内容は公開日時点の情報です。