映像広告読了 約10分

映像広告を低予算で始めるには?
少額でも成果を出す5つのコツ

映像広告の撮影現場

「映像広告に興味はあるけれど、大きな予算は出せない」そう感じている地域の中小企業の方は少なくないはずです。少ない予算で始めるとき、何を決めておけばよいのでしょうか。この記事では、費用の考え方、低予算に向く出し方、少額でも成果につなげる5つのコツ、成果の見方を、山梨で映像制作と広告配信を手がける立場からまとめました。

01映像広告は低予算でも始められる?

インタビュー形式の映像広告の一場面

始められます。かつて「映像で広告を出す」といえば、テレビCMのように数百万円単位の予算が必要なものでした。いまはインターネットで動画を配信できるようになり、配信する金額を自分で決めて、少額から試せる広告が増えています。

たとえば、YouTubeやInstagramなどのSNS広告は、1日あたりの予算を決めて配信できます。TVerで番組の前や途中に流れる広告も、配信エリアや期間を絞れば小さな金額から出せるようになりました。ホマレグラフでは、TVer広告を3万円から承っています(制作費は別途)。

ただし、「安く出せる」と「成果が出る」は別の話です。予算が小さいほど、ムダ打ちをする余裕はありません。だからこそ、出す前の設計が大事になります。次の章から、その考え方を順番に見ていきます。

02映像広告の種類と、低予算に向く出し方

駅構内のデジタルサイネージに流れる映像広告

映像広告と一口にいっても、流れる場所によって性格が大きく違います。低予算で始めるときは、「どこで見せるか」を先に決めると、作る映像の形も決まります。

  • 動画の前後・途中に流れる広告(インストリーム):YouTubeなど、動画を見ている人に流れる。音つきで見てもらいやすく、伝えたいことを順序立てて届けられる。
  • SNSの投稿の間に流れる広告:InstagramやTikTokなど。スマホの縦画面で、音を出さずに見られることが多い。最初の1〜2秒で目を止める工夫と字幕が要る。
  • テレビ画面で見られるネット広告(TVerなど):番組の合間に流れ、原則スキップできない。テレビCMに近い見え方を、地域と予算を絞って実現できる。
  • 街なかの画面(デジタルサイネージ):店頭や駅など、その場所にいる人に届く。音が出せない場所も多い。
  • 映画館(シネアド):本編の前に大きな画面と音で流れ、じっくり見てもらえる。

低予算に向くのは、見せる相手と地域をはっきり絞れる出し方です。広く浅く配るよりも、「この地域の、この人たち」に繰り返し届けるほうが、少ない予算でも記憶に残ります。

認知が目的か、行動が目的か

もうひとつの分かれ道が目的です。「会社や商品の名前を知ってもらう(認知)」のか、「予約や問い合わせをしてもらう(行動)」のか。認知ならTVerのようにじっくり見てもらえる場所、行動ならクリックしやすいSNS広告、というように、目的によって向く場所が変わります。両方を一度に狙うと予算が分散するので、最初はどちらか一方に絞るのがおすすめです。

03映像広告の費用は「制作費」と「配信費」の2つ

現場の仕事を切り取った映像のワンシーン

映像広告の費用は、大きく2つに分かれます。映像を作る「制作費」と、作った映像を広告として流す「配信費」です。低予算で考えるときは、この2つを分けて見積もり、配分を決めることが出発点になります。

制作費が決まるもの

制作費は、撮影の日数、出演者の有無、ロケ地の数、編集の手間、アニメーションやナレーションの有無などで変わります。逆にいえば、ここを工夫すれば費用は抑えられます。

  • 今ある素材を活かす:過去に撮った映像や写真、ホームページ用の動画を再編集する。
  • 撮影を1日にまとめる:1回の撮影で、長さや縦横の違う複数本を作る。
  • 出演は社員の方に:働く人が出るほうが、地域の会社らしさが伝わることも多い。

配信費が決まるもの

配信費は、どこに、どれくらいの量(回数・期間・地域)を流すかで決まります。地域を絞る、期間を区切る、(配信先によっては)曜日や時間帯を選ぶ。こうした絞り込みが、そのまま費用のコントロールになります。

低予算なら「作り込みすぎない」

予算が限られているときに陥りやすいのが、制作費に予算の大半を使ってしまい、配信に回すお金がほとんど残らないケースです。どんなによい映像でも、見られなければ成果は生まれません。最初の1本は作り込みすぎず、配信して反応を見る予算を必ず残しておきましょう。

ホマレグラフでは、企画・制作から配信までを一つの窓口でお受けしているため、この配分を最初から一緒に設計できます。

04低予算の映像広告で成果につなげる5つのコツ

社員が笑顔で話す様子を撮影した映像

ここからは、限られた予算で映像広告を出すときに大事にしたい、5つのコツをご紹介します。

1. 目的と「見てほしい人」を一つに絞る

「若い人にも、ご年配の方にも、取引先にも」と欲張ると、誰にも刺さらない映像になりがちです。いちばん届けたい相手を一人思い浮かべ、その人に向けた映像にしましょう。相手が決まれば、言葉選びも映像の雰囲気も自然に決まります。

2. 最初の数秒で「誰のための広告か」を伝える

映像広告は、最初の数秒で見るかどうかが決まります。冒頭で「◯◯にお住まいの方へ」「◯◯でお困りの方へ」と呼びかけると、該当する人に自分ごととして見てもらいやすくなります。会社のロゴから始めるより、見る人の関心から入るのがコツです。

3. 1回の撮影で、複数の長さ・形を作る

撮影は、まとめて行うほど効率が上がります。たとえば、ホームページ用の60秒、TVer用の15秒、SNS用の縦型15秒を、1日の撮影から作り分ける。配信先ごとに撮り直すよりも、ずっと費用を抑えられます。

4. 小さく試して、反応のよいほうに予算を寄せる

最初から一つの案に全予算をかけるのではなく、2パターンの映像や2つの地域で小さく試し、反応のよいほうに予算を寄せていく方法が、低予算では特に効果的です。映像広告は配信後に数字が見えるので、この「試して、寄せる」がしやすいのが強みです。

5. 見たあとの「行き先」を用意しておく

映像を見て興味を持った人が、次にどこへ行けばよいか。ホームページ、予約ページ、電話番号、店舗の場所。行き先が分かりにくいと、せっかくの関心がそこで途切れてしまいます。広告を出す前に、受け皿のページが分かりやすいかも確認しておきましょう。

ポイント

低予算の映像広告は「絞る・まとめて撮る・試して寄せる」の3つが基本です。予算の大きさより、設計の丁寧さで差がつきます。

05地域の会社は「エリアを絞る」が近道

山並みを見渡す屋上に立つ人物

山梨や長野のように、お客様が特定の地域に集まっている会社にとって、映像広告を低予算で活かすいちばんの近道は「配信エリアを絞る」ことです。

テレビCMは、放送局の電波が届く範囲にまとめて流れます。県内の一部の市町村にだけ届けたくても、県全体、場合によっては隣の県にまで流れ、その分の費用がかかります。一方、TVerの広告は、都道府県や市区町村の単位で配信エリアを絞り込めます。商圏が「甲府市と周辺」「松本・安曇野」と決まっている会社なら、その地域だけに予算を集中できるわけです。

TVerの月間ユーザー数(MUB)は、2026年1月に過去最高の4,470万を記録し(TVer社発表)、テレビ画面で見る人も増えています。スマホだけでなく、リビングの大きな画面で家族そろって見られることもあり、地域の会社の名前を覚えてもらうには相性のよい媒体です。

人口の少ない地域は「期間」で調整する

エリアを絞るときに知っておきたいのが、人口の少ない地域では、そもそも配信できる量に限りがあることです。小さな町だけに絞ると、予算を用意しても届けられる回数が足りない場合があります。そのときは、隣の市町村を含めたり、配信期間を長めにとったりして調整します。どの組み合わせが合うかは、商圏と予算をお聞きしたうえでご提案しています。

06成果は「再生数」だけで見ない

映像を見て驚く女性の表情

映像広告を出すと、再生数や視聴完了率(最後まで見られた割合)などの数字がレポートで届きます。もちろん大事な数字ですが、地域の店舗や事業所にとって本当に知りたいのは、「お店に来てくれたか」「電話が鳴ったか」ではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、広告の数字とあわせて、次のような身近な変化を記録しておくことです。

  • 会社名・店名での検索数:映像で名前を知った人は、あとで検索することがあります。広告を出した期間に、名前での検索が増えたかを見ます。
  • 電話・問い合わせの件数:配信の前後で、問い合わせの数がどう変わったかを比べます。
  • 来店時のひと言:「どこで知りましたか?」と聞く、広告を見た方向けの特典を用意するなど、きっかけを確かめる工夫も有効です。

認知のための映像広告は、1回見ただけで行動につながるものではありません。何度か目にして名前を覚え、必要になったときに思い出してもらう。この流れを意識して、ある程度の期間で効果を見るのがおすすめです。レポートの読み方は「動画広告のレポート、どこから見ればいいのか」で詳しく紹介しています。

07低予算の映像広告で、やりがちな失敗

作業着姿の社員が並ぶ採用映像のワンシーン

最後に、低予算で映像広告を始めるときに、ありがちな失敗をまとめておきます。始める前に確認しておくだけで、ムダな出費をかなり防げます。

  1. 制作に予算を使い切ってしまう。配信に回すお金がなく、ほとんど見られずに終わる。
  2. 1回だけ出して判断してしまう。短期間・少量の配信では、効果が出る前に止めてしまうことになる。
  3. 見せる場所に合わない映像を流す。横長のテレビ向け映像をそのままスマホの縦画面に流す、音がないと伝わらない映像をSNSで流す、など。
  4. 伝えたいことを詰め込みすぎる。15秒に情報を詰め込むと、結局なにも残らない。伝えることは一つに絞る。
  5. 見たあとの行き先がない。興味を持った人が、問い合わせ先や予約方法にたどり着けない。

どれも、出す前の設計で防げるものばかりです。費用の考え方をもっと詳しく知りたい方は「TVer広告の費用は、どう決まるのか」もあわせてご覧ください。

08よくあるご質問

Q映像広告は、最低いくらから出せますか?
A

配信先によって異なります。SNS広告は1日の予算を決めて少額から配信できます。TVer広告も、配信エリアや期間を絞れば小さな金額から始められます。制作費は内容によって変わるため、ご予算をお聞きしたうえで、制作と配信の配分をご提案します。

Q動画の素材がなくても依頼できますか?
A

はい。企画・撮影・編集まで、ゼロから制作できます。すでにお持ちの映像や写真がある場合は、再編集して使えるかを確認し、制作費を抑える方法もご提案します。

Q山梨・長野以外の地域にも配信できますか?
A

可能です。拠点は山梨県甲斐市と東京都港区にあり、山梨・長野・東京を中心に対応していますが、ご希望のエリアでの配信もご相談いただけます。

Q広告費に使える補助金はありますか?
A

小規模事業者持続化補助金など、販路開拓のための広報費が対象になる制度があります。対象や条件は公募の回ごとに変わるため、最新の公募要領を商工会・商工会議所でご確認ください。

まとめ

映像広告は、低予算でも始められます。大切なのは、目的と見てほしい人を絞り、制作費と配信費の配分を決め、エリアを絞って小さく試すこと。そして、再生数だけでなく、検索や問い合わせの変化まで見ることです。小さく始めて、数字を見ながら育てていきましょう。

参考:【TVer】2026年1月の月間ユーザー数 過去最高の4,470万MUBを記録(TVer社プレスリリース)

木本 一心ホマレグラフ株式会社 代表取締役 / Ad Arch グループ 山梨県拠点代表
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