Googleマップが勝手に英語に?
外国人にも常連にも伝わる設定

「Googleマップで自分の店を調べたら、店名がいつの間にか英語やローマ字になっていた」外国人観光客が増えた地域では、こんなことに戸惑うお店もあるのではないでしょうか。常連さんにも外国人にも伝わるようにするには、どうすればいいのでしょう。この記事では、Googleの公式ヘルプをもとに、変わる仕組みと直し方、外国人に伝える情報の整え方を順に見ていきます。
01お店の情報が、知らないうちに変わる仕組み
Googleマップに載っているお店の情報(Googleビジネスプロフィール)は、お店の人だけが編集しているわけではありません。
Googleの公式ヘルプによると、Googleは、ユーザーから寄せられた報告や、使用許諾済みのコンテンツ(Googleが使う許可を得ているデータ)など、さまざまな情報源をもとに、プロフィールを更新することがあります。
こうした変更の一部は、公開される前に、メールや管理画面の通知でお店に届きます。お店は、通知から4日以内に、その変更を承認するか却下するかを選べます。
4日以内に何もしないと、お店のホームページなど、公開されているほかの情報で確かめられる変更は、そのまま公開されることがあります。また、Googleのポリシーに合わせるために、事前の確認なしで変更が反映されることもあります。
店名が英語やローマ字に変わってしまう具体的な原因について、Googleは公式には説明していません。ただ、仕組みを見ると、誰かの修正の提案がきっかけになり、ほかのサイトに載っている表記が裏付けとして使われる可能性はあります。
02変わってしまったときの直し方と、日ごろの確認
まずは「オーナー確認」を済ませる
お店の情報をきちんと管理するには、Googleビジネスプロフィールの「オーナー確認」を済ませておくことが前提です。オーナー確認をしていないと、お店が載せた写真や動画は表示されず、口コミへの返信もできません。確認の方法(電話やSMS、メール、ビデオ通話、ハガキなど)は、Googleが自動で決めます。
変わってしまったら、管理画面から直す
オーナー確認をしていれば、店名などの情報は、管理画面からいつでも直接編集できます。編集の内容は審査されることがあり、通常は10分ほど、長い場合は30日ほどかかります。Googleが情報を更新したときは、通知が届き、[プロフィールを編集]の画面にアラートが表示されます。見落とさないようにしましょう。
日ごろから、通知と表記を確認する
- Googleからのメールや通知を見逃さない:修正の提案が届いたら、4日以内に確認する。
- ときどき自分の店を検索する:店名、営業時間、写真が正しいか、スマホで実際に確かめる。
- ほかのサイトの表記をそろえる:Googleは、変更を確かめるときに、お店のホームページなど公開されている情報も見ます。お店のホームページ、グルメサイト、観光協会のページなどで、店名の表記がばらばらになっていないかを確認し、そろえておきましょう。
03店名に英語を足してもいい?
「外国人にも分かるように、店名に英語を足しておこう」と考える方もいるかもしれません。けれど、Googleのビジネス名のガイドラインでは、同じ名前を複数の言語や文字で並べることは認められていません。
公式の例では、「Burger King バーガーキング」は不可で、「バーガーキング」だけなら可とされています。看板に両方の言語で書かれていても、認められません。
- Burger King バーガーキング(2つの言語を並べる)
- 〇〇食堂 甲府駅すぐ(場所の説明を足す)
- 〇〇 ほうとう・郷土料理(業種のキーワードを足す)
- キャッチコピーや電話番号を入れる
- 看板や名刺で実際に使っている名前
- 看板が日本語なら、日本語の名前
- 外国人向けの情報は、説明文・写真・属性で伝える
- 「LLC」「Inc.」などの法的な言葉は、看板などで証明できる場合のみ
ほかにも、店名には、看板やホームページなどでいつも使っている、実際の名前だけを登録します。「甲府駅すぐ」のような場所の説明、「ほうとう・郷土料理」のような業種のキーワード、キャッチコピーなどを足すことはできません。
ガイドラインに反すると、プロフィールが停止されることもあるので注意しましょう。外国人向けの情報は、店名ではなく、次に紹介する説明文や写真などで伝えます。
04外国人に伝える情報は「店名以外」で整える
Googleビジネスプロフィールには、店名のほかにも、外国人のお客さんに役立つ情報を載せられる場所がたくさんあります。
写真と動画:言葉がいらない、いちばんの案内
料理、店内、入口、駐車場の写真は、言葉が分からない人にも伝わる、いちばん分かりやすい情報です。Googleビジネスプロフィールには、30秒までの動画も載せられます。
動画は縦長で撮っておくと、SNSのリールにも使い回せます。駐車場、入口、席、料理の順に、1カット3〜5秒でつなぐと、初めての人にも流れが伝わります。外国人向けの動画の作り方は「外国人向けショート動画の作り方」で紹介しています。
属性:Wi-Fi、支払い方法などを「はい・いいえ」で
Wi-Fiの有無、現金のみかどうか、電子決済(交通系IC、PayPayなど)が使えるかなどは、「属性」(お店の特徴を選んで付ける項目)として設定できます(選べる項目は、業種や地域によって異なります)。選ぶ形式の項目なので、言葉に頼らず伝えやすい情報です。支払い方法は、実際と違うと店頭で困るので、特に正しく設定しておきましょう。
説明文とメニュー
お店の説明文は全角375文字(半角750文字)まで書けます。URLは入れられません。価格やセールより、お店の紹介を中心に書きます。どんな料理のお店か、看板メニューは何かを、短く分かりやすく書きましょう。飲食店は、メニューの品名・説明・価格も登録できます。英語のメニューの作り方は「飲食店のインバウンド対策」で紹介しています。
投稿:季節のお知らせを写真つきで
「最新情報」「特典」「イベント」の投稿には、写真や動画を付けられます。期間を決めていない投稿は6か月でアーカイブされるので、季節ごとに新しくしていくと、お店が営業していることも伝わります。
業種別に見ると
Googleマップで外国人に伝えたい情報も、業種によって変わります。山梨に多い業種で、考え方の例をまとめました。
05英語の口コミへの返信のしかた
外国人のお客さんが増えると、英語などの外国語で口コミが書かれることも増えます。口コミへの返信は、書いた本人だけでなく、これからお店を探す人も読んでいます。
Googleの公式ヘルプでは、丁寧で簡潔に返信することが勧められています。お得な情報や宣伝を載せる必要はなく、否定的な口コミには、個人情報を出さず、必要なら謝罪し、早めに返信するよう案内されています。一方で、すべての口コミにお礼を返す必要はないとも書かれています。
英語が苦手でも、短い定型の文で十分です。たとえば、次のような文が使えます。
翻訳アプリを使う場合は、返信を英語に訳したあと、もう一度日本語に訳し戻して、意味が変わっていないかを確かめると安心です。「hoto」のような料理名は、ローマ字で書くと、読む外国人にも伝わりやすくなります。なお、返信は審査を経て公開され、返信したことは投稿した人に通知されます。
06口コミの規約で気をつけたいこと
外国人のお客さんの口コミを増やしたいときも、Googleの口コミの規約は日本人のお客さんと同じです。次のことは禁止されています。
- 特典と引き換えに頼む:割引、無料の商品、お金などと引き換えに口コミを頼むこと。悪い口コミの修正や削除を、特典と引き換えに頼むことも禁止です。
- 選んで頼む:満足していそうなお客さんだけに口コミを頼むこと、悪い口コミを書かせないようにすること。
- 関係者が書く:従業員や家族など、お店と利害関係のある人が口コミを書くこと(Googleは「利益相反」として禁止しています)。
- スタッフにノルマを課す・その場で書かせる:スタッフに口コミを何件集めるかのノルマを課すことや、お客さんにその場で書くよう求めることも禁止です。
一方で、特典を付けず、内容に口出しせずに「よろしければ口コミをお願いします」とお願いすること自体は禁止されていません。Googleも、口コミをお願いするためのリンクやQRコードを用意しています。
英語で「We'd love to hear about your visit. Please share your thoughts on Google Maps.」のような一言を、レシートや卓上のカードに添えておくのも一つの方法です。
また、お店が内容に関わった口コミは、広告と分かる表示がないとステルスマーケティングの規制の対象になりえます。詳しくは「小さな会社のSNS炎上対策」で紹介しています。
07よくあるご質問
Q店名をローマ字だけにしたほうが、外国人に見つけてもらえますか?
店名は、看板などで実際に使っている名前にするのがガイドラインのルールです。看板が日本語なら、日本語の店名のままにしましょう。外国人向けには、写真や動画、説明文、属性などで、どんなお店かが伝わるようにするのがおすすめです。
Q説明文は英語で書いたほうがいいですか?
日本人のお客さんも多いお店なら、日本語を中心に、短い英語の一文を添える形が考えられます。ただし、説明文を言語ごとに分けて登録する機能は、公式には案内されていません。まずは写真や動画、属性を充実させることから始めましょう。
QGoogleマップに載せる写真や動画の撮影を頼めますか?
はい。料理、店内、入口などの写真や、30秒までの短い動画の撮影を承ります。Googleマップのほか、SNSやホームページにも使える形でお渡しします。ご相談・お見積もりは無料です。
Googleマップのお店の情報は、知らないうちに変わることがあります。オーナー確認を済ませ、通知は4日以内に確認し、ほかのサイトの店名もそろえましょう。店名に同じ名前の英語を並べるのはガイドライン違反です。外国人向けの情報は写真・動画、属性、説明文で整え、英語の口コミには短く丁寧に返信します。
参考:Googleビジネスプロフィール ヘルプ(Googleによる更新)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(プロフィールの編集)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(ビジネス情報のガイドライン)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(写真と動画)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(属性)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(投稿)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(クチコミへの返信のヒント)/Google マップのユーザー投稿コンテンツのポリシー/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(ビジネスの説明)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(メニュー)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(クチコミの管理)/消費者庁 ステルスマーケティングの規制/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(ビジネスの確認)
山梨県甲斐市と東京都港区を拠点に、映像制作を軸に、SNSマーケティングと広告の事業を行っています。映像の企画・撮影・編集から、TVer広告やSNS運用まで、広告エージェンシーとして1社でまとめてお任せいただける体制です。全国24拠点・TVer広告の正規代理店ネットワーク「Ad Arch グループ」の一員です。
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