地方・郊外の飲食店の集客方法。
車で来るお客さんに選ばれるには

駅前の店なら、通りがかりの人に気づいてもらえます。けれど地方や郊外の店では、お客さんの多くが車で、目的を決めてやってきます。「どうすれば見つけてもらえるの?」と悩む方も多いはずです。この記事では、統計をもとに地方の店ならではの条件を整理し、選ばれる準備、観光客への届け方、広告の地域の決め方、効果の確かめ方を順にお伝えします。
01地方・郊外の飲食店ならではの条件

まず、山梨の飲食店を取り巻く「移動」の事情を数字で見てみましょう。
山梨の自家用乗用車は、1世帯あたり1.489台で全国11位です(2026年3月末、東京は0.401台)。県内の観光でも、78.2%が自家用車・社用車を使っていました。お客さんの多くは車で、目的を決めてやってくると考えるのが自然です。
ここから、次のようなことがいえます。
- 通りがかりで知ってもらいにくい:車で通り過ぎる人は、店の前で立ち止まらない。
- 来る前に調べられる:行き先を決めてから車に乗るので、地図やスマホで事前に確かめる。
- 「入れるか」が気になる:駐車場があるか、停めやすいかが、店選びに影響する。
- 地元客と観光客の両方がいる:平日の地元のお客さんと、休日の観光客で、届け方が違う。
02お客さんは、どこから来る?
お客さんが来てくれる範囲(商圏)は、地元のお客さんと観光客で分けて考えると整理しやすくなります。
- まずは車で15分前後から考える
- 平日のランチや家族での利用
- 何度も来てくれる常連になりやすい
- 「あの店がおいしい」と人に話してくれる
- 観光地へ向かう道・帰り道が商圏
- 休日や行楽シーズンに多い
- 来る前に地図やスマホで調べる
- 家族や友人の話を聞いて来る
山梨県の調査(2015年)では、食料品の買い物先までの時間は、車で平均14〜17分ほどでした。外食とは目的が違うので参考ですが、まずは「車で15分前後」から考えてみましょう。
観光客を見ると、道の駅はくしゅうでは90.4%、道の駅富士吉田では98.8%の人が車で来ていました。
観光地へ向かう道、帰り道にお店があるなら、その道を使う人がお客さんになりえます。国道20号沿いなら八ヶ岳方面、国道139号沿いなら富士五湖方面へ向かう人が、行きと帰りのどちらで寄りやすいかを考えてみましょう。
03車で来るお客さんに選ばれる5つの準備
車で来るお客さんは、来る前に地図やスマホで調べます。準備したいのは、次の5つです。
1. Googleマップの情報を、いちばん充実させる
Googleの公式ヘルプでは、地図での表示は主に「関連性」「距離」「知名度」で決まるとされています。郊外のお店は「距離」で不利になりやすいぶん、情報の充実(関連性)と、口コミ(知名度)で補うことが大切です。
訪日ラボの調査(2025年10月、20〜50代の600人)でも、飲食店を探すときにGoogleマップを使う人は69.2%でした。
2. 駐車場を、写真と動画で見せる
車で来るお客さんが気にするのは、「停められるか」です。駐車場と入口の写真や短い動画をGoogleマップやSNSに載せておくと、初めての人の不安を減らせます。道路から駐車場に入るところを、運転席の高さで撮っておくと分かりやすくなります。
3. 看板は「何の店か」がひと目で分かるように
車から看板を見られるのは数秒です。店名よりも、「ラーメン」「定食」など、何の店かが遠くから分かることを優先しましょう。新しく看板を出すときは、自治体の条例で許可が必要になることがあります。
4. 「わざわざ来たい理由」をはっきりさせる
わざわざ来てもらうには、ここに来る理由が必要です。地元の食材、看板メニュー、景色、店主の人柄。「いちばんの理由」を一つに絞って伝えると、選ばれやすくなります。
5. 地図やカーナビで迷わせない
住所の表記、目印、曲がる場所、駐車場の入口。Googleマップの位置が正しいかも確かめましょう。
業態別に見ると
車で来るお客さんに選ばれる準備も、業態によって力を入れるところが変わります。考え方の例をまとめました。
04観光客は、何を見て店を選ぶ?
観光客は、何をきっかけに来るのでしょうか。山梨県の観光の統計では、旅行の計画で参考にしたものは、「家族・友人の話」が57.1%で最も多くなりました(令和6年調査、複数回答)。
「家族・友人の話」は、前の年の45.3%から11.8ポイント増えています。旅行の目的でも、「食を楽しむ」が22.3%で3位でした。
観光客に直接広告を届けるだけでなく、地元の人に「あの店がおいしい」と覚えてもらい、県外の家族や友人に話してもらう。地元のお客さんを大切にすることが、観光客を呼ぶことにつながる可能性があります。
05広告を出すなら、地域はどう決める?

Googleマップや写真を整えたうえで、さらに知ってもらいたいときは、地域を絞った広告を考えます。ポイントは、届けたい相手によって、配信する地域を分けることです。
地元向けなら、車で15分前後の市町村に絞ります。SNS広告やTVer広告は、市町村の単位で地域を絞れます。地元の人に覚えてもらうことは、「人の話」の種まきにもなります。
観光向けなら、お客さんが住んでいる地域に、行楽シーズンの前から知らせます。山梨を訪れる県外の観光客は、東京27.2%、神奈川18.2%、静岡15.2%、埼玉9.3%の順に多くなっています(令和6年)。
配信する地域の決め方は「TVer広告は地域指定できる?」でも紹介しています。
06効果は、どう確かめる?
車で来るお店の効果を確かめるのに役立つのが、Googleビジネスプロフィールの数字です。管理画面では、お店へのルート検索をした人の数を確認できます。写真を増やした、広告を出した、という前後で比べてみましょう。
どんな言葉で検索されたかも見られます。「河口湖 ほうとう」のような言葉が並べば、観光客に見つけてもらえているサインです。
あわせて、お会計のときに「何を見て来てくださいましたか?」と聞くと、数字に出にくい「人の話」の効果も拾えます。お客さんのひと言が、次に力を入れる場所を教えてくれます。
07よくあるご質問
Q駐車場が少ないのですが、どうすればいいですか?
混みやすい時間帯や、近くの停められる場所を、Googleマップやホームページで案内しましょう。台数を正直に伝えることも大切です。
Q地元のお客さんと観光客、どちらを優先すべきですか?
お店の場所と売上の内訳によりますが、平日を支えるのは、多くの場合、地元のお客さんです。まずは地元のお客さんに選ばれる準備から始めるのがおすすめです。
Q口コミを増やすために、特典を出してもいいですか?
Googleの規約では、特典と引き換えに口コミを頼むことは禁止されています。来店のお礼とあわせて、自然にお願いする形にしましょう。口コミの規約は「Googleマップが勝手に英語に?」で詳しく紹介しています。
Q駐車場や店内の写真・動画の撮影を頼めますか?
はい。Googleマップやホームページ、SNSに使える写真・短い動画の撮影を承ります。ご相談・お見積もりは無料です。
地方・郊外の飲食店のお客さんは、車で、目的を決めてやってきます。Googleマップの情報、駐車場の見せ方、ひと目で分かる看板、わざわざ来たい理由、迷わない案内。この5つを整え、観光客には「家族や友人の話」で届くことを意識しましょう。広告を出すなら、地元向けと観光向けで地域を分け、ルート検索と来店時のひと言で効果を確かめていきます。
参考:自動車検査登録情報協会 都道府県別の自家用乗用車の世帯当たり普及台数(2026年3月末)/山梨県 令和6年観光入込客統計 概要/山梨県 令和6年観光入込客統計調査報告書/山梨県 買い物環境実態調査(2015年)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(ローカル検索の順位)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ(パフォーマンス)/訪日ラボ:飲食店検索に関する調査(2025年11月)/Google マップのユーザー投稿コンテンツのポリシー
山梨県甲斐市と東京都港区を拠点に、映像制作を軸に、SNSマーケティングと広告の事業を行っています。映像の企画・撮影・編集から、TVer広告やSNS運用まで、広告エージェンシーとして1社でまとめてお任せいただける体制です。全国24拠点・TVer広告の正規代理店ネットワーク「Ad Arch グループ」の一員です。
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