コネクテッドTV広告とは?
テレビ画面に流れるネット広告の仕組み

リビングのテレビで、YouTubeやTVerを見る。そんな見方が広がっています。そのテレビ画面に流れる「コネクテッドTV広告」は、テレビCMと何が違うのでしょうか。この記事では、総務省や広告会社の公表データをもとに、仕組みと流れる場所、テレビCMやスマホの広告との違い、費用の考え方、地域の会社の使い方を、はじめての方向けにまとめました。
01コネクテッドTV(CTV)とは
コネクテッドTV(CTV)とは、インターネットにつながったテレビのことです。Googleの広告ツールのヘルプでは、インターネットを通して動画を見るために使われるテレビの装置と説明されています。例として、ネットにつながる「スマートテレビ」のほか、テレビにつなぐ動画再生の機器(ストリーミング機器)、ゲーム機などが挙げられています。
つまり、テレビ本体がネットにつながっていなくても、機器をつないでYouTubeやTVer、動画配信サービスをテレビ画面で見ていれば、それはコネクテッドTVでの視聴です。
そして、コネクテッドTVで動画を見ているときに流れる広告が、コネクテッドTV広告(CTV広告)です。なお、どこまでをCTVに含めるかは会社によって少しずつ違うため、この記事では「テレビ画面で見る」ものとして説明します。
02テレビの見られ方が変わっている
総務省の「令和7年 通信利用動向調査」(2025年8月末時点)から、テレビの見られ方の変化を見てみましょう。
テレビなどを持っている世帯のうち、テレビでインターネットに接続している世帯は57.7%と、前の年の55.1%から増えました。
テレビなどでネットを使う世帯の使い道は、YouTubeのような無料の動画が72.3%、有料の動画配信サービスが61.5%、TVerのような放送局の配信が47.1%です。テレビの画面は、放送を見るだけでなく、ネットの動画を見る画面になっているのです。
03コネクテッドTV広告の市場が伸びている
見られ方の変化に合わせて、広告も動いています。
サイバーエージェントとデジタルインファクトの推計では、2025年のコネクテッドTV向けの動画広告は1,295億円で、前の年の127%に伸びました。電通の「2025年 日本の広告費」でも、ネット広告費が伸びた理由の一つにコネクテッドTVが挙げられています。広告の種類ごとの流れは「広告の種類とメリット・デメリット」で紹介しています。
調査ごとに対象の範囲が違うため、数字を単純には比べられません。ただ、テレビ画面に流れるネット広告が、大きな選択肢になりつつあることは読み取れます。
04コネクテッドTV広告が流れる主な場所
コネクテッドTV広告が流れる場所は、ひとつではありません。日本で主なものをまとめました。
同じコネクテッドTV広告でも、場所によって流れる番組や、届く人、広告の出し方が違います。テレビ番組の合間にテレビCMのように流したいならTVer、幅広いジャンルの動画を見る人に届けたいならYouTube、というように、目的に合わせて選ぶことが大切です。
TVerがどのように見られているかは「TVerの利用者数はどれくらい?」で詳しく紹介しています。
05テレビCM・スマホの広告との違い
コネクテッドTV広告には、テレビCMに似たところと、スマホの広告に似たところがあります。それぞれとの違いを整理してみましょう。
- 放送局の電波が届く範囲に流れる
- 放送枠を買う
- どれだけ見られたかは、視聴率からの推計でしか分からない
- 家族で大きな画面で見られる
- 地域や年代などを絞って届けられる
- 予算に合わせて配信の量を決められる
- 表示回数などをデータで確かめられる
- 家族で大きな画面で見られることがある
テレビCMとの違い
テレビCMは、放送局の電波が届く範囲に、まとめて流れます。コネクテッドTV広告はインターネットの広告なので、地域や年代などを絞って届けられ、表示された回数などの結果をデータで確かめられます。ただし、放送ではないので、テレビCMとまったく同じものではありません。広告を出す仕組みや審査の流れも、媒体ごとに異なります。
スマホの広告との違い
スマホの広告は、1人で、小さな画面で、音を消して見られることも多いものです。コネクテッドTV広告は、大きな画面で、音を出して、家族と一緒に見られることがあるのが特徴です。
一方で、テレビは家族で共有することが多いため、年代や性別での絞り込みは、スマホほど正確にはならない場合があります。
06費用の考え方と、始め方
コネクテッドTV広告の費用は、多くの場合、ネット広告と同じように「どれだけ届けたか」で決まります。よく使われる考え方は次の2つです。
- 表示1,000回あたりの料金(CPM):広告が表示された回数に応じて費用がかかる。
- 最後まで見られた回数あたりの料金(CPCV):広告が最後まで見られた回数に応じて費用がかかる。
テレビCMのように放送枠を買うのではなく、予算に合わせて配信の量を決められるため、少額から始めやすいのが特徴です。ホマレグラフでは、TVer広告を3万円から承っています(制作費は別途)。
07地域の会社がコネクテッドTV広告を使うなら

「テレビCMの代わり」より「テレビCMを補う」
電通の「2025年 日本の広告費」によると、2025年の地上波テレビの広告費は、前の年とほぼ同じ(99.9%)でした。一方で、テレビ画面に流れるネット広告は伸びています。テレビCMを出している会社なら、テレビCMが届きにくい人に、コネクテッドTV広告で届けるという組み合わせが考えられます。
測り方も整いつつあります。ビデオリサーチは2025年10月から、テレビの視聴率と同じ調査の仕組みを使い、自宅のテレビ画面でTVerやYouTubeなどの広告を見た状況を測るデータの提供を始めました。
テレビ画面用の横長の動画を1本作る
コネクテッドTVは大きな横長の画面です。スマホ用の縦型の動画をそのまま流すのではなく、テレビ画面用の横長の15秒や30秒の動画を1本作っておくと、TVer、YouTube、店頭のサイネージ、ホームページなど、いろいろな場所で使えます。
業種別に見ると
「テレビ画面で、家族と一緒に見られる」「地域を絞って届けられる」という特徴は、業種によって生かし方が変わります。山梨に多い業種で、使い方の例をまとめました。
08よくあるご質問
QコネクテッドTV広告とTVer広告は、同じものですか?
TVer広告は、コネクテッドTV広告の一つです。コネクテッドTV広告には、TVerのほか、YouTubeや動画配信サービスなど、テレビ画面で見られる動画サービスに流れる広告が含まれます。ただし、TVerはスマホやパソコンでも見られるため、TVer広告のすべてがテレビ画面で見られるわけではありません。
Q地域を絞って配信できますか?
媒体によって異なりますが、たとえばTVer広告は、都道府県や市区町村の単位で配信する地域を指定できます。詳しくは「TVer広告は地域指定できる?」の記事で紹介しています。
QテレビCMの素材を使えますか?
多くの場合、テレビCMの15秒や30秒の素材を使えます。ただし、媒体ごとに素材の形式や審査の決まりがあるため、それぞれに合わせた準備が必要です。
Q効果はどうやって確かめればいいですか?
表示回数や最後まで見られた割合などをレポートで確認できます。あわせて、会社名での検索数や問い合わせの数を、配信の前後で比べる方法がおすすめです。
コネクテッドTV広告は、ネットにつながったテレビで動画を見ているときに流れる広告です。テレビでネットにつなぐ世帯は57.7%に増え、こうした広告も大きく伸びています。大きな画面で家族と一緒に見られ、地域を絞って少額から始められる。テレビCMを補う新しい選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。
参考:Google ディスプレイ&ビデオ360 ヘルプ(コネクテッドTV)/総務省「令和7年 通信利用動向調査」/サイバーエージェント 動画広告市場調査(2026年3月)/電通「2025年 日本の広告費」/Google「YouTube Recap 2023」/Web担当者Forum:Prime Videoの広告表示開始(2025年2月)/Netflix「広告つきベーシック」の発表(2022年)/ビデオリサーチ「CTV広告データ」の発表(2025年9月)
山梨県甲斐市と東京都港区を拠点に、映像制作を軸に、SNSマーケティングと広告の事業を行っています。映像の企画・撮影・編集から、TVer広告やSNS運用まで、広告エージェンシーとして1社でまとめてお任せいただける体制です。全国24拠点・TVer広告の正規代理店ネットワーク「Ad Arch グループ」の一員です。
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