TVer広告の効果は?
測れる数字と効果を高める5つのポイント

「TVer広告って、本当に効果があるの?」「出したけれど、効いたのか分からない」出稿を考えるときに、まず気になる点ではないでしょうか。この記事では、TVer社が公表しているデータをもとに、期待できる効果、レポートで見る数字、少額でもできる効果の確かめ方、効果を高めるポイントを順にお伝えします。
01TVer広告で期待できる効果とは?
TVer広告は、民放の番組を無料で見られる「TVer」で、番組の前や途中に流れる動画広告です。原則としてスキップできません。
まず押さえておきたいのは、TVer広告は「名前を知ってもらい、覚えてもらう」ための広告だということです。検索広告のように、その場でクリックして申し込む使い方には向いていません。
番組の途中ですぐ検索する人は多くありません。そのかわり、映像と音で「あの会社、聞いたことがある」という状態をつくるのが得意です。
そのため、TVer広告の効果は、次のような変化で見ていくのが基本です。
- 認知:会社や商品の名前を知っている人が増える。
- 検索:あとで会社名や商品名で検索する人が増える。
- 行動:ホームページを見る、問い合わせる、来店する人が増える。
クリックの数だけで判断すると、「効かなかった」と誤解してしまいます。何を効果とするのかを、出稿の前に決めておきましょう。
02数字で見る、TVer広告の見られ方
TVer社は、広告主向けの資料「FACT BOOK 2026」で、広告が最後まで見られた割合(広告視聴完了率)を公表しています。
15秒の広告なら、96.0%が最後まで見られています。テレビCMと同じタイミングで入るため、違和感を持たれにくいことが理由とされています。
また、TVerの再生の38.6%はテレビ画面で見られていて(2025年4〜6月)、テレビCMに近い届き方をします(くわしくは「TVerの利用者数はどれくらい?」)。
03広告を見たあと、人は何をしているか

気になるのは、見たあとに行動につながるかどうかです。FACT BOOK 2026には、広告を見たあとの行動を比べた調査が載っています(2023年8月、インテージ調査)。
ブランドのサイトを訪れた人は、TVerが44.3%で、ほかの動画配信サービスやテレビを上回りました。関連する情報を検索した人も、TVerが47.2%で最も高い結果です。見た人の半数近くが、あとで検索している。これが「検索」の変化で効果を見る理由です。
テレビCMと組み合わせると、上乗せがある
同じ調査では、テレビCMだけを見た人と比べて、TVer広告にも接した人のほうが、広告の認知や購買の経験が高い結果でした。1か月後の広告の認知も117%でした。
飲料メーカーの事例なので、どの会社でも同じとは限りません。ただ、テレビCMでは届きにくい層をTVerで補う使い方には根拠があるといえます。
04レポートで見られる数字と、その読み方

TVer広告を出すと、配信の結果をレポートで確認できます。主に見られるのは、次のような数字です。
読み方のコツは、表示回数を、地域・年代・端末に分けて見ることです。ねらった地域や年代に届いているかで、配信の設計が目的に合っていたかが分かります。届いた人数(リーチ)や1人あたりの回数を知りたい場合は、出せるかどうかを広告会社に確認しましょう。
クリック率は、TVer広告では指標にしないのが一般的です。レポートの読み方は「動画広告のレポート、どこから見ればいいのか」でも詳しく紹介しています。
05少額でもできる、効果の確かめ方
大きな会社は、アンケートで効果を測る「ブランドリフト調査」を使います。ただ、費用がかかるため、少額の出稿では現実的ではありません。おすすめは、配信の前と、配信している間を比べる方法です。
会社名での検索を見る
Googleの「Search Console」(無料の道具)では、会社名で検索されたときの表示やクリックの回数を確かめられます。「Googleビジネスプロフィール」では、お店が検索で見つけられた回数が分かります。配信前の1〜2か月と、配信中を比べましょう。
電話・問い合わせ・来店を記録する
問い合わせの件数を、配信の前後で比べます。あわせて、受付で「何を見てご連絡いただきましたか?」と聞く習慣をつけると、数字に出にくい効果も拾えます。
配信した地域と、していない地域を比べる
TVer広告は、配信する地域を市町村で決められます(TVer広告は地域指定できる?)。お客様の住所を、配信した地域としていない地域で比べてみましょう。
TVerのレポートは都道府県単位なので、市町村ごとの違いは自社の記録で確かめます。厳密な調査ではありませんが、手軽で分かりやすい方法です。
業種別に見ると
配信の前と後で何を比べるとよいかは、業種によって変わります。山梨に多い業種を例に挙げます。
06効果を高めるには、何に気をつける?
最後に、配信の設計で大事にしたい5つのことをご紹介します。
1. 何を効果とするかを、先に決める
認知か、検索か、来店か。目的によって、見る数字も、地域や期間も変わります。配信前の数字も記録しておきましょう。
2. 地域と期間を絞って、回数を確保する
広告は、1回見ただけではなかなか覚えてもらえません。スマホのディスプレイ広告についての古い調査(2011年)でも、見た回数が4回ほどまでは、回数が増えるほど認知が高まる傾向が報告されています。予算が限られているときほど、地域や期間を広げすぎないようにしましょう。
3. 最初の数秒と「音」を大事にする
TVerの再生がいちばん多いのは夜19〜23時(36%)です(2026年1〜3月)。夕食後のくつろいだ時間に流れる広告だと考えて、映像の雰囲気を決めましょう。
最初の数秒で誰に向けた広告かを伝え、会社名や商品名は、文字だけでなく声でも伝えると記憶に残りやすくなります。
4. 検索されたときの「受け皿」を整える
広告を見た人は、あとで検索します。ホームページやGoogleマップが古いままだと、関心が途切れてしまいます。広告と同じ言葉が、検索した先にも載っているか確かめておきましょう。
5. 数字を見て、素材と地域を見直す
配信して終わりにせず、レポートと問い合わせの変化を次に活かします。15秒と30秒を試す、反応のよい地域に予算を寄せる。こうした見直しで、同じ予算でも効果を高めていけます。
07よくあるご質問
QTVer広告からホームページへのクリックは期待できますか?
クリックを主な目的にするのはおすすめしていません。TVer広告は名前を覚えてもらう広告で、見た人があとから検索して訪れる形が中心です。クリックを増やしたい場合は、SNS広告や検索広告との組み合わせをご提案します。
Q効果が出るまで、どれくらいかかりますか?
業種や配信の量によって異なりますが、1回の短い配信で判断せず、少なくとも1〜3か月ほどの期間で、配信前と比べて変化を見るのがおすすめです。
Q同じ人に何回見せればいいですか?
決まった正解はありません。多すぎると予算がムダになるので、地域・期間・予算のバランスを見てご提案します。
Q少ない予算でも、効果は確かめられますか?
はい。会社名での検索数や問い合わせの件数を配信の前後で比べたり、配信した地域としていない地域を比べたりする方法なら、追加の費用をかけずに確かめられます。TVer広告は3万円から承っています(制作費は別途)。
Q配信の結果は報告してもらえますか?
はい。表示回数のほか、年代・性別・都道府県・端末ごとの配信状況などを、レポートにまとめてお渡しします。
TVer広告は、最後まで見られやすく、見た人があとで検索することの多い、「覚えてもらう」ことに強い広告です。効果はクリックではなく、認知・検索・問い合わせの変化で、配信の前後を比べて確かめましょう。地域と期間を絞り、数字を見ながら見直していけば、少額でも手応えのある使い方ができます。
参考:TVer「FACT BOOK 2026」(2026年4月)/Web担当者Forum:DAC・ヤフーによる広告接触回数と認知の調査(2011年)
山梨県甲斐市と東京都港区を拠点に、映像制作を軸に、SNSマーケティングと広告の事業を行っています。映像の企画・撮影・編集から、TVer広告やSNS運用まで、広告エージェンシーとして1社でまとめてお任せいただける体制です。全国24拠点・TVer広告の正規代理店ネットワーク「Ad Arch グループ」の一員です。
この記事の数字や制度は、官公庁・業界団体・各社の公式発表で確かめたものだけを載せ、出典を記事の最後に並べています。内容は公開日時点の情報です。